スノーピーク「焚火ツールセットPRO」の火搔き棒、スコップの交換用グリップasimocrafts「asigrip_ts」。既存グリップとの交換方法をわかりやすく徹底解説します。
本記事に関する免責事項
本記事はスノーピーク社製品のカスタムおよび破損させる行為を促すことが目的ではなく、原則的に推奨もしておりません。あくまで自発的に「カスタムしたい」と明確な意思の持った方や「asigrip_ts」のレビューを知りたい方へ向けた記事となります。本記事の情報を用いて行う一切の行為は自己責任でお願いします。本記事の情報を用いて行う一切の行為、被った損害・損失に対しては『asimocrafts』さんおよび当サイトは一切の責任を負いかねますのでご了承ください。
asigrip_tsとは?
ガレージブランド『asimocrafts(アシモクラフツ)』から販売されている木製のグリップ「asigrip(アシグリップ)」の一つです。「Turkのフライパン」など他社製品に装着できるものから、あらかじめローストフォークなどに装着されているものまで『asimocrafts』を代表するアイテムです。
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今回ご紹介する「asigrip_ts」はスノーピーク「焚火ツールセットPRO」の火搔き棒、スコップの交換用グリップです。鉄製のこの火搔き棒、スコップの既存グリップと交換することができます。
なお、この「asigrip_ts」は1個からの販売となりますので、 火搔き棒、スコップの両方を交換するには2個購入する必要があります。
予約販売のみの人気アイテム
『asimocrafts』の商品はその全てが人気アイテム。製作量が追い付かず、昨今では転売や買い占めなどの対策のためほとんどの商品が予約販売となっています。
気長にお待ちいただける方のみご予約ください。
と商品ページに明記されており、商品によっては注文から納期まで時間を要します。
なお公式サイトでは納期までの「おおよその目安」を公開してくれています。
この目安によると「asigrip_ts」は納期まで6ヶ月ほど。
実際のところ筆者は
12月下旬に注文→3月上旬に到着
と約3ヶ月半で到着しました。
asigrip_tsのレビュー
では、ここからは実際の「asigrip_ts」をレビューしていきます。
開封
パッケージされた状態です。
他の「asigrip」と同じフォルムで「A」のマークが刻印されています。
グリップ交換における大事な注意点
パッケージの中には注意事項が記載された用紙もありました。
実は「asigrip_ts」はグリップをただ取り付けるのではなく交換のため既存グリップを自分で壊して外す必要があります。この注意事項にもある通り既存グリップを自ら壊すことはメーカー保証を受けれなくなる可能性があり、外した既存グリップも2度と戻すこともできません。また、作業が不慣れな場合は怪我をする場合もあります。これらのリスクが仮に起こったとしても完全に自己責任となり『asimocrafts』さんはなんら責任は負いませんので注意してください。
焚火ツールの既存グリップとの比較
「焚火ツールセットPRO」の火搔き棒、スコップと並べるとこんな感じ。既存グリップとは大分印象は違いますね。
それぞれの既存グリップにちょうど合うよう設計されています。
asigrip_tsの交換方法解説
では、ここからは実際のグリップ交換方法を解説します。
作業をする前の注意事項
先にお伝えした通り「asigrip_ts」との交換は既存グリップを壊す作業となります。ここに紹介する交換方法はあくまで自己流となりますので、この方法を参照し交換作業をする場合は自己責任で行なってください。メーカー保証が受けれない可能性や既存状態への復元ができなくなります。また工具での作業が不慣れな方は怪我をする可能性もありますので、不慣れな方や保証面が気になる方は交換作業をしないことをおすすめします。この記事の情報を用いて行う一切の行為、被った損害・損失に対しては『asimocrafts』さんはもちろん当サイトは一切の責任を負いかねますのでご了承ください。
交換のため用意するもの
グリップ交換のために用意するものは以下です。
- ノコギリ
- ペンチ
- 作業グローブ
- 金切りのこぎり
- プラスドライバー
これらの工具を使いグリップを交換します。
グリップ交換手順
step
1ノコギリで既存グリップを切る
まず最初にノコギリで既存グリップの留め金の真横を切っていきます。
最後まで切り込みを入れカットします。
次に反対側もノコギリで切り。
最後まで切れ込みをいれます。
step
2ペンチで留め金の周りの木部を取り除く
留め金の周りに残った木部をペンチで外します。
留め金を全て露出させます。
step
3金切りのこぎりで留め金をカットする
留め金を全て露出するとでこのように浮かすことができますので、浮いた部分を金切りのこぎりで切り込んでいきます
ちなみにこの作業は危険ですので手を守るため必ず厚めの作業グローブを着用してください。
さらに補足ですがこの留め金は思った以上に頑丈でペンチの刃部などではカットできませんでした。こういった挟むタイプの工具でカットする場合はおそらく専用のものでないと厳しいと思います。
専用工具はそれなりの値段なので購入は断念。筆者は100円均一のダイソーでこの金切りのこぎりを入手し使いました。
ただ、この金切りのこぎりでを使う場合はかなりの労力がいります。
カットというより、少しづつ削っていくイメージに近く、ひたすら金切りのこぎりを動かす根気のいる作業になります。
特殊な工具を使えば簡単に留め金をカットできます。
特殊な工具を使って留め金をカットした模様はこちら
asigrip_ft|スノーピーク「フォールディングトーチ」アシグリップの交換方法を徹底解説!
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ある程度削ったら最後はペンチでひん曲げて。
留め金を外します。この留め金を1つ外すの大体30分ほどはかかりました。
step
4もう一つの留め金も外す
もう一つの留め金も外します。ここからはステップ1〜3と同じやり方です。
これで2つの留め金が外せました。
step
6プラスドライバーでグリップを装着
プラスドライバーで「asigrip_ts」の裏面にあるネジを外し。
既存グリップを外した箇所に重ねて。
ネジでとめて。
これで完了です。
あともう一つの火搔き棒も全く同じ工程で交換します。
火搔き棒、スコップがグリップ交換が完了しました!
なお、実際作業してみて感じたコツと注意点もご紹介します。
コツ:金切りのこぎりの作業は少し高さを出す
前述した通り金切りのこぎりでの留め金カットはかなり根気のいる作業です。少しでも効率よくするならこのように高さを出して作業すると効率をよくすることができます。
注意点:金切りのこぎりは木部が残っている方をカットする
金切りのこぎりで留め金をカットする際は、金属側ではなく木部が残っている側をカットしてください。でないとこのようにのこぎりと金属部分がこすれて傷がついてしまうのです。
最後に
繰り返しになりますが、本記事はスノーピーク社製品のカスタムおよび破損させることを促すことが目的ではありません。
また、グリップ交換については原則的に以下のような方へはおすすめもしておりません。
- 工具での作業が不慣れ
- キャンプギアの破損や汚れが気になる
- スノーピーク社製品を既存状態のまま大事にしたい
- メーカー保証は受けたい
- 自己責任が持てない
本記事で紹介した交換方法を参照して作業する際は自己責任のもと作業いただくようお願いいたします!