変幻自在に変形できるワンポールテントとして話題となったogawa「タッソ」。その新型として登場した待望のTC素材モデル「タッソ T/C」を当ブログで入手。実際に試し張りした模様と共に設営方法や特徴、居住感などをレビューしています。
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ogawa「タッソ T/C」とは?
六角形、七角形、八角形と大きさを変えることができるogawaのワンポールテントです。2020年にはポリエステル生地の「タッソ」が販売されましたがこの「タッソ T/C」は2021年に発売された新型モデル。
昨今、テンマクデザインの「サーカスTC」をはじめTC素材のワンポールテントが人気ですが、「タッソ T/C」は満を持して登場したTC素材のモデルとなっています。
スペック情報
ブランド | ogawa |
商品名 | タッソ T/C |
価格 | ¥ 71,500 (税込) |
重量 | 総重量(付属品除く):約7.4kg 付属品重量:約3.1kg |
素材 | フライ:T/C(耐水圧350mm) ポール:6061アルミ合金 Φ30mm |
収納サイズ | 74x24x24cm |
カラー | サンドベージュ |
付属品 | ガイドシート、ガイドロープ、張り綱、 アイアンハンマー、スチールピン、収納袋 |
「タッソ T/C」のレビュー
では実際にテントを試し張りした時の模様と共にレビューしていきます。
収納状態と内容物の確認
収納された状態です。思った以上に大きくはなく肩に掛けることで苦もなく持ち運べます。総重量は約10.5kgほどです。
内容物は以下です。
- フライシート
- ポール
- スチールペグ×14本
- アイアンハンマー
- 張り繩×8本
- ガイドシート&ガイドロープ
設営手順をご紹介
とにかく設営が簡単な「タッソ T/C」。その設営手順をご紹介します。
ここで紹介するのは六角形の手順です。七角形と八角形は時間がなくてできませんでしたの機会があればいずれご紹介します。また、地面に岩が多い河原で設営したためスチールペグが刺さらなかったので、鍛造ペグを使用しています。
step
1ガイドシートを取り出す
まずはガイドシートを取り出します。タッソの設営はこのガイドシートがとても重要であり、これのおかげで簡単に設営するこができます。
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2出入り口の方向を決めガイドシートをペグで固定
「Tasso」のロゴがある方向が出入り口となるので、出入り口にしたい方向にロゴを向け、ガイドシートがずれないようペグで固定します。固定できる箇所は4箇所ありますがどこでも問題ないです。
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3ガイドシートの真ん中にガイドロープを固定する
次にガイドロープを取り出し、穴が一つある方をガイドシートの真ん中へペグで固定します。
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4ガイドロープを伸ばす
ガイドロープを持ってそのまま伸ばしていきます。
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5ガイドロープをガイドシートのラインに合わせペグを打つ
伸ばしたガイドロープをガイドシートのラインに合わせます。今回は六角形なので黄色のラインに合わせます。
七角形の際は黒のライン、八角形の際は白のラインに合わせます。
伸ばした先のガイドロープの穴の位置に合わせペグを打ちます。今回は六角形なので黄色の穴の位置に合わせペグを打ちます。
七角形の際は黒の穴、八角形の際は白の穴に合わせペグを打ちます。
同じ要領で6箇所全てにペグを打ちます。
step
6フライシートを広げる
ガイドシートとガイドロープを片付け、裏表に注意しながらフライシートを広げていきます。
「Tasso T/C」のロゴがある箇所が出入り口になるので予め決めた出入り口の方向にロゴがくるように広げます。
ちなみに六角形の設営の際は出入り口部の左右にあるファスナーは閉じた状態にしておきます。
七角形の際は左右どちらか片方を開けた状態、八角形の際は左右どちらも開けた状態にします。
step
7ラダーロックコードのループをペグにかける
6箇所全てのラダーロックコードのループをペグにかけていきます。
ラダーロックコードが2つある箇所は2つともループをペグにかけます。
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8ポールを接続する
ポールを接続します。
今回は六角形なので6番の箇所にカチッと合わせて接続します。
七角形の際は7番、八角形の際は8番に合わせて接続します。
step
9ポールでフライシートを立ち上げる
ポールをフライシートに潜り込ませて頂上部にセットして。
ポールを持ち上げてテントを立ち上げます。
step
10ラダーロックコードの絞って整える
テントが立ち上がったら、6箇所のラーダロックコードを絞ってフライシートにテンションをかけて。
テントを整えます。
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11テント内部で余る辺の部分を巻いて閉じる
テント内部では出入り口部の左右でファスナーで閉じていた辺が余っているので。
くるくる巻いてループを結んで閉じます。今回は六角形なので2辺を巻いて閉じます。
七角形の際は1辺、八角形の際はこの作業は不要です
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12テント設営完了
これで設営が一旦完了です。

「タッソ T/C」の特徴
設営のしやすさ以外にも様々な特徴がある「タッソ T/C」。その特徴をご紹介します。
ベンチレーションが開けやすい
テント内にはこのような紐が付いており。
紐を引っ張ることで頂上部にあるベンチレーションを開けることができます。
さらに紐にはフックが付いており、ポールの留め金に引っ掛けて固定することができます。

スカートが巻き上げられる
冬用のテントには必須といえるスカート。「タッソ T/C」にももちろん搭載されてますが。
このスカートはテント内でループを結ぶことで。
内部に巻き上げることができます。

トリプルファスナーを装備
メインとなる前部のファスナーは3つのファスナーがついた「トリプルファスナー」となっています。

ファスナーに持ち手あり
メインとなる前部のファスナーには持ち手が付いています。

六角形でのテント内の居住感
せっかく設営したのでテント内の居住感もご紹介します。利用シーンとしてはデュオキャンプです。
出入り口の高さ
まずは出入り口の高さです。身長176cmの当ブログの筆者でも余裕を持って入ることができました。
これなら余裕「チェア×2とテーブル×1」
チェア2つにテーブル1つを置いたパターンです。このパターンなら他にもギアを置けるくらいまだスペースに余裕がありそうです。
ちょうどいい「チェア×2とテーブル×1とソロテント×1」
ソロテントを就寝スペースとして1つ追加したカンガルースタイルです。これでちょうどいいくらいの居住空間となります。
ちょっと厳しい「チェア×2とテーブル×1とソロテント×2」
ソロテントをもう一つ追加するとかなりスペースはきつくなりそうです。このままだと内部は狭く出入り口は閉まりそうもありませんでした。2人用テントでもかなりきつい気はするので、六角形でのカンガルースタイルは出入り口を閉めないか、チェアやテーブなど他のギアテント内から出す必要がありそうです。

でも大丈夫「六角形全面張り出し」バージョンがある!
実は「タッソ T/C」は六角形時でもスペースをさらに拡張させることができます。それがこの「六角形全面張り出し」です。
「六角形全面張り出し」は六角形に設営した状態からの移行可能でその手順は以下です。
step
1前面部を解いていく
内部で巻いて閉じていた余った辺の部分ほどきます。
前面側にある2つかけたラダーロックコードのループを外します。
出入り口部の左右にあったファスナーを開けて、正面のファスナーは閉じます。
ラダーロックコード3箇所にポールを指して。
全面を跳ね上げれば完成です。スーペースがかなり拡張されました!これならソロテント2つあっても問題なく収まります。
ただ、この状態ですと前はクローズできないので開けたままに就寝することにはなりそうですが、フルクローズできるスクリーンがオプションとして販売されているのでこれを使うことでスペースを拡張しながらクローズさせることもできます。
七角形でのテント内の居住感
七角形の居住感をご紹介します。
写真だけだと分かりにくいかもですが、テント内は六角形よりもかなり広かったです。
もちろん、広くなった分、六角形より入り口を含め天井は低くなりましたが、少し腰をかがめるくらいで苦もなく過ごすことができました。
八角形でのテント内の居住感
八角形の居住感をご紹介します。
写真だけだと分かりにくいかもですが、テント内は七角形よりもさらに広くなりました。
ただし、広くなった分七角形よりさらに入り口も天井も低くなりました。身長が170cm以上ある方は屈まないとテント内で過ごすことができないので腰が弱い場合は注意が必要かもしれません。
最後に
以上が「タッソ T/C」のご紹介です。実際に設営し見て触った感想としては噂以上に素晴らしいテントで他にはないきめ細やかな設計が光る逸品で、とにかく設営のしやすさは圧倒的でした。張り出しに関しては少し手間を取りましたがそこは慣れではないかと思います。
この記事が「タッソ T/C」購入の参考になれば幸いです!