超軽量のオールチタン製の焚き火台「RSR Naturestove」をご存知でしょうか?
ソロキャンプやキャンプツーリングの焚き火台として最適な「RSR Naturestove」は今最も注目されているキャンプギアのひとつ、しかし、店舗での販売がなく実物を見る機会が少ないことから、
超軽量のようだけどちゃんと使えるかサイズ感や使用感が気になる
「ネイチャーストーブだけど炊事はどこまでできる?できればBBQなどもしたい」
という方もいるのではないでしょうか?
そこで本記事では「RSR Naturestove」の購入を検討している方へ向け使用感や使い方を徹底レビューしていきます!
目次
「RSR Naturestove」とは?
川の源となる源流での釣りと野営「源流野営釣行」をテーマとしたアウトドアギアを展開するブランド「RiverSideRambler」がプロデュースした簡易カマドです。
森林に落ちている小枝や落ち葉・まつぼっくりなどの自然エネルギーを燃料にするいわゆる「ネイチャーストーブ」の一種で、素材は鉄やアルミニウムと比べると『軽い』『強い』『錆びない』と言われるチタン製。
その総重量は約164gと超軽量で、折畳んだ寸法が220mmX180mmとA5サイズに収めることが出来るコンパクトさが大きな魅力となっています。


近年のULキャンプブームにより、ULコンパクト焚き火台としても注目されており、
類似製品で同じくチタン製のネイチャーストーブ・SOLA TITANIUM GEAR の「Super Naturestove#1」と共にUL指向のソロキャンパー注目のギアとなっています。
ULとは?
RSR Naturestove スペック情報
重量 | 約164g (収納用ポーチ、カーボンフェルトを除いた重量) |
サイズ | 縦:220mm 横:220mm 高さ:140mm |
収納サイズ | 横:220mm 縦:180mm |
材質 | チタン、ステンレスメッシュ |
静的耐荷重 | 10kg |
価格 | 13,750円(税込) |
本製品はYahoo!ショッピングのみの販売となります。AMAZONや楽天は販売されていません(2021年5月時点)。タイミングによっては在庫切れなどもあるのでご注意ください。
RSR Naturestoveの魅力
では、改めて「RSR Naturestove」の魅力を解説します。
超軽量という同ギアの大きさ、重量、サイズ感や燃料代がかからないというそのコストパフォーマンスなどを見ていきましょう。
まずは中身を確認
重量を測る前に各パーツを確認してみます。各パーツそれぞれは以下のような役割です。
- 収納用ポーチ:各パーツを入れて持ち運ぶための収納ケース
- カーボンフェルト:耐熱製のある布。焚き火中に下に引くことで熱による地面への影響を軽減
- チタンリフレクター:風除けのためフレームに取り付けるリフレクター、計3枚あり
- ステンレスメッシュ:フレームに乗せて燃料を燃やす火床となる部分
- チタン本体フレーム:ストーブの土台となるフレーム。クッカーなどもおける五徳の役割も
- チタンフレーム抜け止め金具:フレームを合体させた後に抜けないようにするための金具
- リフレクター留用ヘヤピン:フレームからリフレクターが外れないように止めるヘヤピン
重量を測ってみる
それでは重量計に乗せて測ってみましょう。公式のスペック情報では重量は「約164g(収納用ポーチ、カーボンフェルトを除いた重量)」とのことですが実際にどうでしょうか。
全て込みで収納した場合
カーボンフェルトも含め全てが収納された状態で測ってみると「240g」でした。
全て込みでもA4ノート位の軽さ!素晴らしい軽量さですね!
カーボンフェルト+部品のみ
カーボンフェルトも含めると「197g」でした。
これでも十分軽い!
部品のみ
さらに部品のみにしてみると「165g」でした。
「約164g」と公式スペック情報通りの軽さ!
さらに軽量化も可能
実は「RSR Naturestove」はリフレクターがない状態でも使用可能です。
要は風除けがないだけですね。
リフレクターがない状態での重量はなんと「129g」
焚き火台最軽量と言われているSOLA TITANIUM GEAR の「Super Naturestove#1」の重量が「126g」なのでわずか「3g」しか違わないことになりますね!

サイズを測ってみる
では続いて大きさやサイズ感を見ていきましょう。
収納時のサイズ
公式のスペック情報では収納時のサイズは「横:220mm 縦:180mm」とのことですが実際にどうでしょうか。
収納時の横のサイズ
公式スペック情報によると横のサイズは「220mm」でしたが「230mm」はありそうです。
ただ、たたみ方などでサイズは多少変わるので誤差の範囲ではないでしょうか。
なお、サイズ感も分かりやすように「500ml」のペットボトルも並べて置いています。
収納時の縦のサイズ
公式スペック情報によると縦のサイズは「180mm」でしたが、測って見たところ「182mm」はありそうです。
とは言えほとんどスペック情報通りですね。
収納時の厚みのサイズ
公式スペック情報にはありませんが、厚みも測ってみたところ「20mm」でした。
すごい薄さですね!
収納時の手に持ったサイズ感
手に持ったサイズ感はこんな感じ。片手で簡単に持てる大きさです。
収納時の大きさはちょうどA5用紙と同等サイズとのこと。
本来重いはずの焚き火台がこのコンパクトさ、まるで初めて「Mac Book Air」を手にいれた時のような感動さがありますね。
組み立て時のサイズ
公式のスペック情報では収納時のサイズは「縦:220mm 横:220mm 高さ:140mm」とのことですが実際にはどうでしょうか。
組み立て時の横のサイズ
公式スペック情報での縦のサイズも「220mm」でしたが、測って見たところちょうど「220mm」でした。
こちらも公式スペック情報通りですね。
組み立て時の縦のサイズ
公式スペック情報によると縦のサイズは「220mm」でしたが、測って見たところちょうど「220mm」でした。
スペック情報通りですね。
組み立て時の高さのサイズ
公式スペック情報での高さのサイズは「140mm」でしたが、測って見たところちょうど「140mm」でした。
こちらも公式スペック情報通りですね。
組み立て時のステンレスメッシュのサイズ
組み立て時のステンレスメッシュのサイズ感も測って見ました。「200mm」といったところでしょうか。
やはりそこまで大きくはないので大きな薪や枝は手頃なサイズにする必要はありそうです。
組み立て時の手に持ったサイズ感
組み立てた状態でも片手で持てるサイズ感。
コンパクトさが大きな魅力ですが焚き火台としてサイズ感は大きくないため複数人での焚き火には不向きですね


コストパフォーマンスは?
ネイチャーストーブである「RSR Naturestove」を使用するためにかかる費用であるランニングコストはどれ位なのでしょうか?
実質燃料代は0円
ネイチャーストーブは枯れ葉や枯れ枝など森林に落ちているものをそのまま燃料にできます。
よって薪などを購入する必要がないためラニングコストは実質0円。
ただし、燃料を調達する時間を短縮したい場合や森や森林など木が少ない環境では薪を購入するのもいいでしょう。

上昇気流が生み出す燃焼効率
ネイチャーストーブが薪など事前に加工された燃料ではなく、自然の枯れ木などを燃料とできるその秘密は通常の焚き火台にはない燃焼効率の良さにあります。
特に「RSR Naturestove」は上昇気流が起こりやすい構造になっており、その煙突効果により火が燃焼する際に必須な空気が上昇、絶えず燃料に空気が送り込まれるので効率良く燃焼させる続けることができます。
さらに、「RSR Naturestove」は火床をリフレクターで囲っていることから、放出された熱が反射し、熱線によって直接熱が伝わる輻射熱の効果もあると言われ、従来のネイチャーストーブより熱伝導がよいことから炊事向きのストーブと言えそうです。
RSR Naturestoveの使い方
では続いて「RSR Naturestove」の使い方を解説します。
組み立て方や実際の焚き火の手順などを見ていきましょう。
組み立て方
組み立て方はとても簡単、その手順を解説していきます。
まずはフレームを合わせ土台となる本体を組み立てます。フレーム真ん中の切れ目同士を合わせて合体させます。
合体させると本体が組み立ちます。
次にフレーム抜け止めを土台の穴に通します。
抜け止めが入るとよりフレームが安定します。
次に火床となるステンレスメッシュをフレームへはめます。メッシュを少し折り曲げてそのままフレームに入れます。
土台であるフレームにステンレスメッシュがはまります。
次にフレームにリフレクターを付けていきます。
フレームにはリフレクター下部と合わせるための切れ目と、リレクター上部の穴とちょうど同じ位置に突起部分があるので、それぞれはめ込みます。

フレームにリフレクターを付けた状態。
計3枚あるリフレクターが付いて火床の囲いができました。
最後はリフレクターをさらに固定させるために留用ヘヤピンを取り付けます。
ちなみに、このヘヤピンはどこにでも売っているような通常のヘヤピンです。


ヘヤピンはリフレクターとフレームを止めている上部の穴の方を止めます。
ヘヤピンをそれぞれ4箇所に止めたら組み立て完成です。
この美しい形状もこのギアの魅力の一つですね!

焚き火の方法
いよいよ「RSR Naturestove」本来の用途である焚き火の手順を解説していきます。
火を起こす前にはなるべく平で安定した地面を選んで置きます。
また、「RSR Naturestove」には耐熱性のカーボンフェルト(黒い布)が付属されているので、余熱で地面が焦げないよう焚き火時には下に引くと良いでしょう。

地面に固定できたら枯れ葉、枯れ枝、木の皮などを火床であるステレスメッシュに乗せます。
焚きつけをセットしたらライターなどで火をつけます。火がついたら徐々に太い枝を投入していきます。
なお、火をつける際は枯れ葉など比較的火がつきやすいものに火をいれるとつきやすいです。
できれば自然燃料だけで火を起こしたいところですが、燃料が湿っていたりすると火がつきにくいので、もし、火がつかない場合はティッシュなどを焚きつけに使ってみると直ぐ火を起こせます。

なお、前述しましたが火床となるステンレスメッシュのサイズは「200mm」程度ですので大きな枝は収まらないことがあります。
枝などは薪と違い手で折ることもできますので、事前にできる限り手頃なサイズにさばいてから燃料にしましょう。

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完全に火が回ったら太い枝を適宜入れていきます。
これで焚き火は成功です!
炊事の方法
続いて炊事の方法を解説していきます。
焼肉、BBQ、煮炊きなどどのよな炊事ができるか見ていきましょう。
炊事用五徳のサイズ感
炊事をする際に気になる五徳のサイズ感ですが、焼肉用の鉄板を置いたらサイズがちょうどでした。
クッカーを五徳に乗せても安心の安定感。
さらに小型のシェラカップも問題なく五徳に乗せることができました。
炊事もしてみる
問題なく肉やソーセージが焼けるようです。前述した輻射熱の効果からか熱の伝導も早くすぐに肉が焼けていきます。
煮炊きということでラーメンも調理。こちらも問題なく美味しく仕上がりました。
さらに、炭でのBBQはできるのか?
気になっている方も多いかと思いまいしたのでチャレンジしてみたところ。
問題なくいけました!


焚き火後のカーボンフェルト
焚き火後に耐熱製カーボンフェルトを確認したところ多少の灰はついているものの全く焦げていませんでした!
地面もまったく焦げていないので耐熱性抜群なようです。
2021年追記
購入してから3年ほどたち20回近く使用した結果このように耐熱製カーボンフェルトがボロボロになってしまいました。
耐熱製カーボンフェルトは単体での販売がないようですが、昨今では焚き火用の小さいサイズの耐熱シートも販売されているのでこういったもので代替え可能です。
まとめ
最後にこれまで解説したポイントを改めてまとめてみました。
- 超軽量の重さ164g、最小軽量は129gまで軽量可能
- 収納時もA5サイズと超コンパクト
- 上昇気流と輻射熱の効果で高い燃焼効率
- 燃料代がかからないコスパの良さ
- 五徳と&熱伝導による炊事のし易さ
- BBQもできる幅広い用途にも対応
これをみる限り少し値段は高いですが、「RSR Naturestove」は価格に見合う以上の素晴らしい製品ではないでしょうか?
今回紹介した「RSR Naturestove」のような素晴らしいキャンプギアに出会うことで皆様のキャンプライフが楽しいものになれば幸いです。

