キャンプで大活躍するポータブル扇風機「クレイモア ファン V600」。暑い時期のキャンプはもちろん、冬キャンプで使うストーブのサーキュレーターとしても使えるポータブル扇風機です。そんな「クレイモア ファン V600」について、首振り機能や収納ケースなどの情報も合わせて徹底レビューしています。
「クレイモア ファン V600」とは?
機能性とデザイン性を両立したLEDアウトドアランタン・CLAYMORE(クレイモア)を展開しているPRISM社が開発した充電式の扇風機です。充電式の扇風機は昨今、各メーカーから様々なタイプが販売されていますが、この「クレイモア ファン V600」は最強のLEDランタンともいわれているクレイモアシリーズから満応じして販売された充電式扇風機。
設置において自由度も高くキャンプ時はもちろん屋内外の様々な場所に据え置きできるのが特徴です。
- 夏は涼しむためやエアコンの冷たい空気循環
- 梅雨時期の室内干しに風を当てる
- 冬キャンプではテント内のストーブの暖かい空気を循環
など、扇風機やサーキュレーターとしても活躍します。
スペック情報
商品名 | CLAYMORE FAN V600 |
価格 | 6,578円(税込) |
本体サイズ | 本体:幅 243mm × 奥行き 226mm × 高さ 350mm |
重量 | 約506g |
カラー | WARM GRAY |
バッテリー | 6,000 mAh |
バッテリー充放電サイクル | 約800回充放電が可能 |
連続運転時間 | 最大風速 5時間 / 最小風速 15時間 |
2021年5月追記:新モデル「CLAYMORE FAN V600+」が登場
2021年には最新モデルの「CLAYMORE FAN V600+」が登場しました。旧モデルにはあったモバイルバッテリー機能を削除することにより連続運転時間が最大15時→32時間へと大幅延長。価格も¥7,200(税抜)に。さらにカラーも「WARM GRAY」に加え「SAND BEIGE」なども登場しています。
「クレイモア ファン V600」のレビュー
ではここから実際にレビューしていきます。
開封
きれいな白い箱に包装されています。
箱のパッケージは製品の特長などが詳しくプリントされていました。
パッケージを良く見てみると「レッド・ドット・デザイン賞2020」のロゴが。
どうやらデザイン性が世界的に高く評価されているようですね。
レッド・ドット・デザイン賞とは?
箱の中には以下が入っていました。
- 専用三脚
- 本体
- USB充電ケーブル
- 取扱説明書
- 変換アダプター ※このパーツは別で購入したものです。詳しくは後述します。
説明書
説明書には注意事項や組み立て方法や使い方メンテナンス方法が記載されています。
注意事項に関して特に注意すべきは
- 初めて使う場合、長時間使う場合はバッテリーを完全充電する。
- 長時間の使用は熱が発生して危険。連続使用は3〜4時間までとする。
- 火気や暖房器具の近くなど高温のところでは発火の原因になるので使用しない。
- -10〜40℃の範囲を超える環境では使用しない。
- 直射日光が当たる車の中での保管は爆発や故障の原因になるので注意。
- カーペットや布団など燃えやすい場所では充電しない。
といった点でしょうか。
組み立て
では実際に組み立てていきます。
まずは専用三脚を本体に取り付けます。
取り付けは簡単で三脚と本体の連結部を
溝に合わせて差し込み
本体を左にねじることで固定します。
これで組み立て完成です。
一般の三脚とも連結できる
「クレイモア ファン V600」の自由度の高さを表す特徴として。
三脚とカメラを連結するためのネジ規格である1/4インチのネジ穴があるので。
純正の三脚以外にも様々な三脚と連結できます。
同じ規格のネジ穴をもつクリップなど使えば三脚以外にもテーブルやポールなどにも設置できます。
使用方法
初めて使用するには完全に充電が必要とのことなので、まずは充電します。
充電は本体の後ろにあるmicroUSB差込口に付属のUSBケーブルでPCもしくUSB対応のコンセントに繋げることで充電できます。
充電中は差し込み口が白く点滅します。
本体を起動
充電が完了したら本体の上部にあるボタンを押すと電源が入り扇風機が起動します。
風量は4段階
電源ボタンでそのまま風量調節できます。
風量は
- 超微風
- 微風
- 弱風
- 強風
の4段階まで調整可能です。
ちなみにこのファンは最大15時間使うことができます。
- 超微風:就寝時や冷暖房の空気の循環。連続使用時間は15時間。
- 強風:真夏にクールダウンしたい時。連続使用時間は1時間。
と用途でうまく使い分ければ2泊3日のキャンプでも十分もつはずです。
静音性について
超微風なら音はまったくしないですが強風ではそれなりに音はします
オフタイマーも4段階
もう一つのボタンはオフタイマーのボタンです。
オフタイマーは
- 1時間
- 2時間
- 3時間
- 4時間
と4段階でセットできます。
首の上下角度調整
首は上下に角度調整できます。
上に調整
下に調整
かなりの幅で調整できます。
専用ケースについて
「クレイモア ファン V600」には別売りの純正専用ケースがあります。
「クレイモア ファン V600」の専用ポーチ「CLFN-V600WG-POUCH」です。
「クレイモア ファン V600」がぴったり収納できる安全設計に加え、
- USBコードを収納できるメッシュポケット
- 専用三脚を収納できるゴムバンド
などの機能も搭載した専用ポーチとなっています。
首振り機能はないけど裏技あり?
「クレイモア ファン V600」は左右に角度調整ができません。よって扇風機によくある自動の首振り機能も搭載されていません。
ただ、前述した通りこのファンは一般の三脚に連結できるため、電動で自動回転する雲台と連結させることで自動首振りさせる裏技があります。
自動回転できる電動雲台 |
Suptig カメラ三脚マウント |
CULLMANN 回転台 SMARTpano360 |
雲台とは?
三脚の架台とカメラの間に入れることでカメラを自由な方向にむけて固定するためのもの。
なお、「Suptig カメラ三脚マウント」は90/180/270/360の角度で自動回転できますが、「CULLMANN 回転台 SMARTpano360」の方は自動回転が360℃回転なので従来の扇風機のような挙動にはならないのでご注意を。また、「クレイモア ファン V600」付属の純正三脚にはこれらの電動雲台が設置できないので、三脚に設置したい場合は他の三脚を用意する必要があります。
ただ、ガレージブランド、INAVANCEさんから「クレイモア ファン V600」付属の純正三脚と「Suptig カメラ三脚マウント」を連結するための「CLAYMORE BOLT&SKIRT」という商品が出ていますので、こういったアイテムを駆使するのもいいかもしれません。
2023年5月追記:純正三脚で首振りできる「Suptig カメラ三脚マウント」と「CLAYMORE BOLT&SKIRT」のレビュー
「Suptig カメラ三脚マウント」と「CLAYMORE BOLT&SKIRT」を追加購入できたのでレビューしたいと思います。
Suptig カメラ三脚マウント
「Suptig カメラ三脚マウント」は電動式の雲台です。
本来はカメラに使うものなので、いくつかのパーツが付属されていますが「クレイモア ファン V600」の自動回転に使うのは写真赤枠のもののみになります。
「Suptig カメラ三脚マウント」は90/180/270/360の角度で自動回転できて回転する速さなども変更することができます。
「Suptig カメラ三脚マウント」は充電式なので付属のUSBケーブルを使うことで充電可能。充電後約2時間稼働します。
「Suptig カメラ三脚マウント」は付属の収納袋に収納することができます。
「Suptig カメラ三脚マウント」の使い方
「クレイモア ファン V600」のネジ穴は三脚ネジと同じ1/4インチのネジ穴になっているので。
1/4インチのネジがある「Suptig カメラ三脚マウント」と連結することができます。
連結した「Suptig カメラ三脚マウント」の自動回転が「クレイモア ファン V600」の首振り機能になるわけです。
ただ、「クレイモア ファン V600」を「Suptig カメラ三脚マウント」に設置してしまうと、「クレイモア ファン V600」付属の純正三脚に設置できなくなってしまいます。そこで後述する「CLAYMORE BOLT&SKIRT」の登場です。
CLAYMORE BOLT&SKIRT
「CLAYMORE BOLT&SKIRT」はガレージブランド、、INAVANCEさんから販売されているカスタムパーツです。
商品名の通り「BOLT」と「SKIRT」に分かれており。このパーツを使うことで「Suptig カメラ三脚マウント」を「クレイモア ファン V600」付属の三脚に設置することができます。
「CLAYMORE BOLT&SKIRT」の使い方
「CLAYMORE BOLT&SKIRT」の「BOLT」は「Suptig カメラ三脚マウント」のネジ穴に合う1/4インチのネジになっています。
この「BOLT」を純正三脚に合わせ
「Suptig カメラ三脚マウント」のネジ穴に設置することで純正三脚と連携させることができます。
あとは「Suptig カメラ三脚マウント」に「クレイモア ファン V600」を設置するだけです。ただ、これだと「Suptig カメラ三脚マウント」と「クレイモア ファン V600」の連携部が丸見えで少し不恰好。そこで「SKIRT」の登場です。
「SKIRT」は「クレイモア ファン V600」にピッタリはまるようになっており。
写真のように合体させることできます。
この状態で「Suptig カメラ三脚マウント」に「クレイモア ファン V600」を設置すると。
「Suptig カメラ三脚マウント」と「クレイモア ファン V600」が綺麗に連携。
「SKIRT」を使うことでより一体感がアップして格好良さも上げることができるのです。
キャンプでの使用感
「Suptig カメラ三脚マウント」も「CLAYMORE BOLT&SKIRT」もコンパクトなための収納ケースに入れて「クレイモア ファン V600」と一緒にキャンプ場へ持ち運びできます。
実際にキャンプ場で使ってみたところ「クレイモア ファン V600」のデザインを損ねることなく
首振り機能のおかげで複数人でもファンの風が万遍なく当たり涼しく過ごすことができました。
その他の便利な用途
この扇風機は様々な用途で活躍するのでその一部をご紹介します。
モバイルバッテリー機能
本体の後ろにはUSBの出力ポートもあるので
スマホを充電することもできます。
試しに1泊2日のキャンプで最大風量を微風までで使ったところiPhoneをフル充電しつつも次の日も余裕でバッテリーが残ってました。
ココに注意
「クレイモア ファン V600」への充電とモバイルバッテリーとしての供給の同時使用は不可なので注意
吊り下げできる
三脚に設置する以外にもハンドルを使い吊り下げて使うことができます。上に吊り下げることで空気を循環させるサーキュレーターとしても活躍。冬キャンプの際にはテントの上に溜まってしまう暖気を循環させる際に便利です。
なお、ハンドルは180℃に角度を変えられるので。
好きな角度に向きを変えることができます。
持ち運びが楽
このハンドルは持ち運びにも便利なのですが、実際持ってみたところ「クレイモア ファン V600」はとにかく軽い。指一本で持てるくらい軽量です。
ということおで実際に重量を計ってみたところ。わずか536gでした。
お手入れも簡単
前ガードが簡単にとり外せるのでファンの掃除も容易です。
ココに注意
ガードはそのまま水洗いできますが、本体は水洗いNGです。ファンは水気を固く絞った布なので拭き取りましょう。
EDGE STANDとの連結
開封時に登場したこの「変換アダプター」。純正品ではなく別売りなものをセット購入したのですが
実はこのアダプターは軽量ランタンスタンド「EDGE STAND」に連結するためのものです。
※「EDGE STAND」とは?
「EDGE STAND」とはどんなテーブルに簡単に設置できる組み立て式の軽量ランタンスタンドです。
通常の状態ですと「EDGE STAND」とは連結できないのですが
1/4インチのネジ穴に「変換アダプター」を差し込み。
このアダプターが「EDGE STAND」の連結部のネジとぴったり合うので。
連結することができます。
「EDGE STAND」と連結して使うことでテーブルに設置できるようになります。ちなみにこの「変換アダプター」は埼玉県富士見市にあるアウトドアショップ・CAMPHILLSさんで購入することができますので気になる方はチェックしてみてください。
2022年7月追記:クレイモアからも連結できるスタンドが登場
クレイモアからも「EDGE STAND」と同じようなスタンドが登場。1/4インチネジに対応しているので変換アダプタなしで「クレイモア ファン V600」とも連携することができます。
まとめ
では最後にまとめです。
- 夏のキャンプを涼しく、冬キャンプでは暖房の暖気を循環させることができる
- 際的に権威のあるデザイン賞「レッド・ドット・デザイン賞2020」を受賞
- 一般の三脚に連結可能。アイデア次第ではテーブルやポウールにも設定できる
- 初めて使う場合、長時間使う場合はバッテリーを完全充電する
- 充電はmicroUSBで行うことができる
- 首は上下に調整可能。左右には角度調整できず自動首振り機能はないが裏技あり
- モバイルバッテリー機能を搭載
- 軽量で持ち運びは楽
- 三脚から外して吊り下げできる。ハンドルが角度調整できるので好きな向きで使える
- 変換アダプターがあれば「EDGE STAND」と連結可能
- 別売りの専用ケースもあり
以上が「クレイモア ファン V600」のレビューです。
購入の際の参考なれば幸いです!