冬キャンプ用に石油ストーブの購入を検討しているけど、各メーカー様々なストーブが販売されていて何を買えばいいか迷っていませんか?
そんな方におすすめしたいトヨトミの「レインボーストーブ」をご紹介します。
注意
密閉された室内、テント内での石油ストーブの利用は一酸化炭素中毒の可能性があるので大変危険です。十分な換気ができる環境で利用するよう注意ください。
トヨトミ「レインボーストーブ」とは?
大手暖房器具・空調機器メーカー・TOYOTOMIの石油ストーブです。
ランタン調のフォルムとストーブの炎がガラスに 7 色に写りこむので「レインボーストーブ」「レインボーランタン」などと言われ、中でもこの「RL-250」はキャンプでも人気のアイテム。
日本製ということもあり地震などで転倒した際に自動で消える「対震自動消火装置」を搭載しているなど高い安全性を誇ります。
スペック情報
型式名 | RL-250 |
暖房の目安 | コンクリート(集合):9畳(15.0㎡)まで 木造(戸建):7畳(11.5㎡)まで |
最大燃焼時間 | 20時間 |
タンク容量 | 4.9 L |
質量 | 約6.2kg |
暖房出力 | 2.5kW |
寸法(置台を含む) | H485.7×W388×D388mm |
特徴 | 地震などで転倒した際に自動で消える対震自動消火装置付 灯油独特の匂いをセーブするニオイセーブ消火 |
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そもそもなぜ「レインボーストーブ」がおすすめなのか?
キャンプに最適といわれる石油ストーブは他にもいくつかあり、中でもキャンプで人気の「4大ストーブ」の中でどれにするかかなり悩みました。
その結果自分はトヨトミ「レインボーストーブ(レインボーランタン)」が一番良かったのです。
キャンプで人気の「4大ストーブ」とは?
キャンプで人気の「4大ストーブ」は今回紹介するトヨトミも含め以下4製品。
- トヨトミ レインボーストーブ
- フジカハイペット
- アルパカストーブ
- アラジンストーブ
各メーカーの主なモデルのスペック比較は以下です。
製品名 | トヨトミ レインボーストーブ RL-250 | フジカハイペット (反射板なし) | アルパカストーブ TS77-A | アラジン ブルーフレームヒーター |
商品画像 | ※画像なし | |||
暖房最大出力 | 2.5kw | 2.5kw | 3.38kw | 2.68kw |
最大燃焼時間 | 20時間 | 12時間 | 15時間 | 15時間 |
タンク容量 | 4.9L | 4.1L | 6L | 4.1L |
重量 | 6.2Kg | 5.5Kg | 6.4Kg | 8.5Kg |
寸法 | H485.7×W388×D388 | H432×W310×D310 | H440×W323×D323 | H551×W388×D388 |
特徴 | 燃焼時間が長い 安心の日本製 | 電話受付のみ 4ヶ月待ちの人気商品 | 韓国製のストーブ 日本では輸入品のみ | 英国が誇る 老舗ブランド |
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トヨトミの「レインボーストーブ」にした理由
各製品悩んだポイントを整理すると以下でした。
トヨトミ レインボーストーブ | 価格はアルパカストーブなどと比べ若干高いが燃焼時間が長く給油回数を減らせるので家使いも考えると良い。デザインと色も好み。日本製なのでもしもの際の補償なども安心。 |
フジカハイペット | コンパクトで軽量というのが良くもっとも悩んだ製品。だが電話受付のみで4ヶ月待ちというのがハードルが高かった。 |
アルパカストーブ | 暖房の出力が高いので冬キャンプにいいかと思ったが韓国製で輸入品が多いため保証の面が気になった。 |
アラジンストーブ | デザインはいいが価格がもっとも高くサイズも大きいので収納や運搬が大変そう。 |
このように整理した結果トヨトミの「レインボーストーブ」が自分の趣向にぴったりだと判断しました。
「4大ストーブ」についての補足や追加情報
「4大ストーブ」についての補足や追加情報になります。
スノーピークのレインボーストーブは同じ製品
ちなみにスノーピークからも「レインボーストーブ」という商品が販売されていますが。
こちらはトヨトミ「レインボーストーブ」のOEM商品になります。
OEMとは?
2020年9月追記:スノーピークの「レインボーストーブ」は生産終了
スノーピークの「レインボーストーブ」は生産は終了となっており、スノーピークでは現在「スノーピークグローストーブ」や「タクード」という石油ストーブを販売しています。
2022年10月追記:アルパカストーブは正規販売がスタート
これまで輸入品しかなかったアルパカストーブですが、日本での正規販売もスタート!「Newアルパカストーブコンパクト」「アルパカプラス」といった日本の安全基準に合わせて作られモデルが販売されています。
ココがポイント
2023年11月追記:「4大ストーブ」以外にも新たな石油ストーブも登場
キャンプブームの影響により「4大ストーブ」以外にもキャンプに最適な石油ストーブが続々と登場しています。
トヨトミが「無骨なアウトドアライフスタイル」をコンセプトに掲げ、2019年に立ち上げたブランド「GEAR MISSION」から販売されている石油ストーブです。高出力で、木造17畳・コンクリート24畳まで対応します。
韓国メーカー「PASECO(パセコ)」から販売されている石油ストーブです。伸縮式となっており高さを10cmほど低くすることが可能。車での積載や自宅での保管・収納を重視する人におすすめです。
同じくパセコから販売されている石油ストーブです。「CAMP-25」と比べ軽量&コンパクトながら給油タンクは5.3Lの大容量となっています。
「レインボーストーブ」のレポート
ではここからは使用感などを配送されたタイミングからレポートしていきます。
製品の概要
包装はこのような段ボールで届きます。
箱から取り出すとまだ包装紙が付いたままの状態なので開棚して外します。
このまま点火すると包装紙が燃えて危険なので残さず外します。
包装箱にはこのように開棚方法が記載されているので分かりやすかったです。
燃料である灯油のメーター(油量計)です。あとどれくらい燃料があるのか?燃料補充の際にあとどれくらい入るのか?がわかるので大変便利。燃料は「危」まで入れると溢れしまうのでその手前くらいまで補充します。
直ぐに火を消したい時の緊急用の消化ボタンです。このボタンを押せば火力調整つまみを使わずとも直ぐ火を止めることができます。
あくまでイレギュラーな緊急用なので普段は使わないです。
「レインボーストーブ」は電気式点火装置付き。単二電池4本が必要です。
正面の扉を開けると外炎筒つまみがあります。外炎筒が正しくセットされているか、すわりを確認することができます。
また、電池がなくともこのつまみを持ち上げマッチで点火することもできます。
給油口です。蓋は外れないようなしっかりした設計。
タンクは万が一の転倒しても灯油が溢こぼれにくい二重構造になっています。
なお、このストーブには置台も付いてます。
使用時に乗せるのが必須とのことです。
給油について
給油については別途灯油を入れるタンクが必要です。
キャンプにおすすめなのはドイツ製のヒューナースドルフのフューエル缶。
フューエル缶には赤色の他、オリーブ色、サイズも5L、10L、20Lとあります。
なお、このタンクは10Lです。家使いも考えるとある程度の容量が必要かと思い10Lに。色はストーブと合わせる形で赤にしました。
ただ、10Lサイズですとタンク容量が4.9Lなので満タンで入れたら約2回分。
家で夜だけ使っていたら大体2週間で10Lは消化しました。
なので、灯油がきれたら1ヶ月に最低1回は購入に行かなければばならないので、普段使いであまり手間をかけたくないなら20Lサイズでもいいかもしれません。
ココがポイント
とはいえ20Lサイズは大きくてかさばるので余裕があるならキャンプでは5Lサイズにするなど使い分けが理想かもです。
なお、灯油はタンクを持ってガソリンスタンドにいけば購入できます。
使い方
ではここからは使い方をレポートしていきます。
まずは前述した置台におきます。この時台の留めがねと本体がしっかり合うように置きます。
点火にはこの火力調整つまみ(しん調整つまみ)を右にゆっくり回します。
つまみを右に回しきると「ピー」と点火装置の音がなります。
音が数秒なったらレバーを離します。
点火してから2分ほどすると炎が安定します。これで点火完了。
炎がガラスに写りこんで7 色に光ります。これが「レインボーストーブ」と言われる所以です。
ちなみにこのストーブは白熱球 40Wほど明るさがあります。他に明かりがなくても結構明るいです。
ランタン調のデザインも相まってキャンプで映えるこの仕様も人気のポイント。
また、自宅でも7畳くらいのスペース、キャンプ時もあまり大きなテントは厳しいですが4人〜5人くらいのテントなら真冬でも問題なく暖かく過ごせます。
多くの石油ストーブがそうですが天井は五徳になっているのでやかんなどを乗せてお湯を沸かすことができます。
鍋などの煮炊きは向かないという話を聞きましたが試したら全然問題なかったです。
ただ、火力が強いわけではないので弱火でコトコトといった感じでした。
消化は火力調整つまみを左にゆっくり回しきります。
灯油独特の匂い抑える「ニオイセーブ消化」機能のためゆっくり炎が消えていきます。
10分ほどかけて炎がくすぶりますが次第に落ち着いてきて完全に消えたら消化完了です。
「レインボーストーブ」の収納ケースについて
トヨトミ の「レインボーストーブ」には収納用のケースが付属されていません。
ですので別途購入する必要がありますが
- 純正品
- シンデレラフィット
- 他社メーカー品
といくつか選択肢があります。
純正品
トヨトミ社から販売されている専用の純正ケースです。
純正品 | |||
製品名 | 【70周年限定モデル】 レインボー専用バッグ (RBG-2) | トヨトミ純正 レインボー専用バッグ (RBG-3) | レインボーストーブ バッグ(BG-101) |
商品画像 | |||
メーカー | TOYOTOMI | TOYOTOMI | スノーピーク |
参考価格 | 9,240円(税込) | 10,340円(税込) | 10,780円(税込) |
サイズ | 500mm×φ360mm | 500mm×φ360mm | 500mm×φ400mm |
比較ポイント | 純正品の専用ケース。 厚みもあり安全性も高い。 | こちらも純正品。 スペックは「RBG-2」と同一。 | OEM用だか使用可能。 |
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2022年2月追記
「RBG-2」「RBG-3」どちらも在庫切れと復活を繰り返している状況が続いています。タイミングによっては在庫はあるので、どうしても欲しい場合は間隔を置いで探してみて下さい。
シンデレラフィット
続いてはシンデレラフィットする商品です。
シンデレラフィットとは?
シンデレラフィット | |||
製品名 | ポップアップ トラッシュボックス 55L | クイックアップ トラッシュボックス | アウトドアドライバッグ L |
商品画像 | |||
メーカー | オレゴニアンキャンパー | クイックキャンプ | コールマン |
参考価格 | 5,280円(税込) | 4,400円(税込) | 5,500円(税込) |
サイズ | 450mm×φ400mm | 500mm×φ400mm | 950mm×φ400mm |
レインボーストーブ のサイズ (置台含む) | 485.7mm×φ388mm | ||
比較ポイント | 高さが3.5cm足らないが 蓋に余裕があるため ファスナーは閉まる。 置台含め幅は ほぼジャスト。 ただし厚みはない。 | 高さも幅も 問題なく入るサイズ感。 ただし厚みはない。 | 高さがかなり長いものの ロールアップで調整可能。 置台含め幅は ほぼジャスト。 密閉性が高く 燃料・臭い漏れに強い。 ただし厚みはない。 |
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かつては以下の商品もシンデレラフィットしたようですが。
- コールマン ポップアップユーティリティボックス
- ニトリ ランドリーハンパー
今は生産終了で入手困難なようです。
コールマンのドライバッグでも試してみました!
コールマン「ドライバッグ L」で雨撤収が楽に!ストーブの収納ケースにも?
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他社メーカー品
純正品の入手が困難なことから他社メーカーからレインボーストーブ用の収納ケースが続々と販売されるようになりました。
他社メーカー品 | |||
製品名 | ストーブドラム | 火遊びキャンパー ストーブケース Mサイズ | オイルストーブ キャリーバッグ Mサイズ |
商品画像 | |||
メーカー | オレゴニアンキャンパー | grn outdoor | &NUT |
参考価格 | 8,800円(税込) | 8,800円(税込) | 9,680円(税込) |
サイズ | 520mm×φ460mm | 590mm×φ480mm | 600mm×φ510mm |
比較ポイント | シンデレラフィットする トラッシュボックスを 販売していた オレゴニアンキャンパーから 遂にストーブケースが登場。 | アウトドア系の アパレルや収納グッズを 多数販売している grn outdoorから 登場したストーブケース。 難燃素材を使用。 | 厚手のウレタンを 挟みこんだ素材で、 中のストーブを しっかり保護。 防水仕様なので 急な雨からも ストーブを守れる。 |
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筆者が選んだ収納ケース「レインボーストーブ専用バッグ(RBG-2)」
これらを踏まえ収納ケースを検討しました。
シンデレラフィットするのは価格が安いですが厚みがなくキャンプ場までの運搬中の安全性に不安あり、スノーピークは価格が高い、というわけで多少値は張るものの純正品であり70周年限定モデルである「レインボー専用バッグ(RBG-2)」を購入しました。
【70周年限定モデル】とされるこの純正ケースですがデザインがなかなかレトロで悩みましたが。。
ファスナーが側面から大きく開くので収納がしやすく。
置台も問題なく入ります。
天井も余ることなくジャストフィット。生地も厚みのあるクッション素材なので車で揺れても安心です。
使わない時はこのように折りたたんでコンパクトに置いておけるのも便利でした。
個人的には安全性を重視したいのでしっかりと厚みとクッション性がある収納ケースなので安心しました。
石油ストーブは一酸化炭素中毒に注意
冒頭にも記載しましたが石油ストーブなどの燃焼系ストーブは密閉された空間で利用すると不完全燃焼を起こし一酸化炭素中毒の危険があります。
ココに注意
テントはもちろん、室内で使う際も定期的に窓を開けるなど十分換気できる環境で利用してください。
もしもの際に安心な一酸化炭素警報器
一酸化炭素が発生した場合にアラートで知らせてくれる警報器があると安心です。
おすすめはDODから販売されている「キャンプ用一酸化炭素チェッカー2 」。
雨の多い日本のキャンプシーンを想定し、湿度の高い環境でも安定した検知ができるよう設計されています。
家でも問題なく使えるのでおすすめです。
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実際に「レインボーストーブ」点火後に「キャンプ用一酸化炭素チェッカー2 」を近づけてみましたが、まったく数値が上がりませんでした。
そのあともストーブの近くにチェッカーを置きましたが2時間ほど経過しても数値に変化がなかったです。
リビングつつぬけの7畳ほどの空間でしたが家使いは全く問題なさそうです。今のところススなども出ておらず壁も綺麗な状態です。
これまで一酸化炭素発生しているのか全くわからなかったので、その不安がなくなるだけでありがたいです。
とはいえ慢心は危険なので今でも大体2時間おきには窓を開けて換気するようにしています。
実際に冬キャンプで使ってみた
実際に冬キャンプで「レインボーストーブ」を使ってみました。
とても快適で暖かく過ごせました。
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まとめ
では最後にこれまでのポイントをまとめてみました。
- ランタン調でキャンプに合うデザイン
- 白熱球 40Wほど明るさもあるのでランタンとしての役割も
- 燃焼最大時間20時間と他の石油ストーブと比べ長い
- 暖房としても自宅は7畳、キャンプは4〜5人テントなら問題ない
- 五徳でお湯沸かしや煮炊きなどもできる
- 収納ケースは多少値が張るが安全面で純正品がおすすめ
- 一酸化炭素中毒には注意
- 一酸化炭素警報器も使うと安心
以上がトヨトミ「レインボーストーブ」のレポートです。