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調理器具・ヒーティング

ギガパワーマイクロマックスウルトラライトをレビュー|他社バーナーとも徹底比較!

ギガパワーマイクロマックスウルトラライト

ソロキャンプやトレッキングで活躍するスノーピークのシングルガスバーナー「ギガパワーマイクロマックスウルトラライト」のレビュー記事です。UL志向のキャンパーから支持されている世界最軽量バーナーをご紹介しています。

スノーピーク「ギガパワーマイクロマックスウルトラライト」とは?

スノーピークのシングルガスバーナー「ギガパワー マイクロマックス ウルトラライト」

日本を代表するキャンプ・登山・アパレルを中心としたアウトドアブランド「スノーピーク」から販売されている軽量シングルガスバーナーです。同ブランドのシングルガスバーナー「マイクロマックス」を徹底的に軽量化したモデルで「世界最軽量56g」を謳っており、そのコンパクトさからUL志向のキャンパーに圧倒的に支持されているギアとなっています。

ULとは?

「ウルトラライト」の略。ザックの中身を厳選、軽量化することで可能な限り身軽となり、体力消耗を軽減させ安全度が高めることで深く自然を楽しもう、という考え方のこと。

スペック情報

スノーピーク「ギガパワー マイクロマックス ウルトラライト」の箱
項目内容
ブランドスノーピーク
製品名ギガパワーマイクロマックスウルトラライト
価格¥9,130(税込)
重量56g
サイズゴトク径φ125/90×81mm
収納サイズ67×34×80(h)mm
最大出力2,800kcal/h
材質チタニウム、ステンレス、アルミニウム合金、ブラス

概要

では、改めて「ギガパワーマイクロマックスウルトラライト」の概要を解説していきます。“世界最軽量”という同ギアの要素や大きさ、重量、サイズ感などを見ていきます。

製品要素

「マイクロマックスウルトラライト」の製品要素


製品要素は

  • 収納ケース
  • バーナー本体
    • ゴトク:クッカーや鍋などを乗せる部分
    • バーナーヘッド:炎が噴出する部分
    • 火力調整ツマミ:火力を調整するツマミ

と基本的には通常のシングルバーナーと同じです。

他の重要な要素

他の重要な要素としては「0リング」というパーツもあります。

「マイクロマックス ウルトラライト」のOリング

この「Oリング」はいわゆるOD缶との接続部のゴムパッキンなのですがここが破損するとガス漏れの可能性があります。

モトフさん
モトフさん
ある程度年月が立ったら利用毎に適宜チェックするようにしましょう

点火装置(イグナイター)がない構造

シングルバナーイグナイター

ちなみに、お気付きの方もいるかもしれませんが「ギガパワーマイクロマックスウルトラライト」にはイグナイターがありません

モトフさん
モトフさん
イグナイターとは通常のシングルバーナーに搭載されている点火装置のことです

イグナイターがない「 ギガパワーマイクロマックスウルトラライト」は点火のためにライターやチャッカマンを使います。ここはひとそれぞれ好みがありますが、キャンプ時にはライターやチャッカマンなどは持参する場合が多いのでイグナイターは不要と言えるかもしれません。

モトフさん
モトフさん
軽量化を図る過程で点火装置の要素は削られたようです

重量

“世界最軽量”を謳っている「ギガパワーマイクロマックスウルトラライト」ですが重量が気になるところ。実際に重量計に乗せて測ってみました。

本体のみ

公式のスペック情報では重量は「約56g(本体のみ)」とのことですが、実際にはどうでしょうか。

「マイクロマックス ウルトラライト」の重さを測る

本体のみだと「56g」。公式スペック通りのちょうどの重量でした!

モトフさん
モトフさん
56gは本当に凄い!

収納ケース込み

ちなみに収納ケース込みでも測ってみました。

「マイクロマックス ウルトラライト」収納ケース込みの重さ

収納ケース込みでは「67g」でした。持ち運びの際も100g以下に余裕で収まる軽さ!

サイズ

では続いて大きさやサイズ感を見ていきましょう。折り畳み時とOD缶接続時とそれぞれ測っていきます。

折り畳み時のサイズ

公式のスペック情報では折り畳み時のサイズは「縦80cm 」とのことですが実際にはどうでしょうか。

「マイクロマックス ウルトラライト」折り畳み時のサイズ

折り畳み時の縦のサイズはちょうど「80cm」といったところでしょうか。

モトフさん
モトフさん

こちらは公式のスペック情報通りですね

なお、サイズ感も分かりやすように「500ml」のペットボトルも並べて置いています。

OD缶接続時のサイズ

公式のスペック情報ではOD缶接続時のサイズは「縦144cm 」とのことですが実際にはどうでしょうか。

「マイクロマックス ウルトラライト」ガス缶接続時のサイズ

OD缶接続時のサイズはちょうど「144cm」といったところでしょうか。

モトフさん
モトフさん

こちらも公式のスペック情報通りですね

折り畳み時の手に持ったサイズ感

参考までに折りたたみ時に手に持ったサイズ感も写真にアップしてみました。

「マイクロマックス ウルトラライト」手に持ったサイズ感

折り畳み時は手の平に収まるサイズになります。

クッカー収納時のサイズ感

シングルバーナーはクッカーに入れて持ち運ぶのが多いので実際にクッカーに収納してみました。

「マイクロマックス ウルトラライト」をクッカーへ収納したイメージ

クッカーの中にはOD缶と折り畳みスポークも一緒に収納しています。なお、バーナー以外のギアはそれぞれ以下です。

  • クッカー:PRIMUS P-731721 ライテックトレックケトル
  • OD缶:スノーピーク ギガパワーガス110プロイソ
  • 折り畳みスポーク:MSR スポーク

全て問題なく収納できました。

モトフさん
モトフさん
むしろ少し余裕があるくらいでした
クッカー収納状態での重量
「マイクロマックス ウルトラライト」クッカー収納状態の重量

クッカー収納状態では「508g」でした。飲食するのに最低減の装備はそろっているのでこの重量ならばまったく気にならない重さですね!

他のシングルバーナーとの比較

さらに参考までに他のシングルバーナーとも比較してみました。

通常のシングルバーナーとの大きさ比較

「マイクロマックス ウルトラライト」と「キャプテンスタッグ M-7900 オーリック 小型ガスバーナーコンロ」の比較

大きさを比較したシングルバーナーは安価で丈夫、コストパフォーマンスが良いことから利用者も多いキャプテンスタッグの「M-7900 オーリック 小型ガスバーナーコンロ」です。

改めて比較とすると「ギガパワーマイクロマックスウルトラライト」のコンパクトさが際立ちますね。

モトフさん
モトフさん
ただ、小さすぎるので紛失にご注意下さい

他メーカーの軽量シングルバーナーとの比較

「ギガパワーマイクロマックスウルトラライト」にも劣らない軽量シングルバーナーが他のメーカーからも販売されています。中でも軽量に特化した代表的なものは以下の2つのバーナーです。

参考までに「ギガパワーマイクロマックスウルトラライト」を含めた3つの軽量シングルバーナーを表で比較してみました。

軽量シングルバーナー比較表

スノーピーク ギガパワー マイクロマックス ウルトラライトプリムス 116 フェムトストーブ IISOTO マイクロレギュレーターストーブ ウインドマスター SOD-310
製品画像
価格¥9,130(税込)¥8,800(税込)¥8,965(税込)
重量56g64g67g
出力2,800kcal/h2,100kcal/h2,800kcal/h
収納サイズ67×34×80(h)mm54 x 74 x 27(h)mm47×51×88(h)mm
収納ケースありありあり
イグナイターなしありあり
特長世界最軽量56g※115よりモデルチェンジ
前モデルより使い勝手、安定性が向上
ゴトクが着脱式

比較したところ「ギガパワーマイクロマックスウルトラライト」が最も軽量でした。

補足

「プリムス」の最軽量シングルバーナーはこれまで 「プリムス 115フェムトストーブ」でしたが、こちらは廃番となり、現在は後継モデル「116 フェムトストーブ」が登場。前モデルはイグナイター搭載で重量57gと「ギガパワーマイクロマックスウルトラライト」とわずか1g差でしたが後継モデルは使い勝手向上に伴いに前モデルより8g重くなったようです。

モトフさん
モトフさん
全て良い商品なので価格なども含め悩むところです

使い方

ではここからは実際の使い方の手順を見ていきましょう。

組み立て手順

「マイクロマックス ウルトラライト」の火力調整ツマミを下げる

まずは火力調整ツマミを下に下げます。

「マイクロマックス ウルトラライト」火力調整ツマミの注意点

下に下げた際はツマミがしっかり右周りに閉まっているか確認します。少しでもツマミが左に回っているとOD缶に接続した際にガスが噴出してしまうので必ず確認するようにしましょう。

マイクロマックス ウルトラライトの五徳

続いてゴトクを開きます。ゴトクは最初は閉じている状態なので。

「マイクロマックス ウルトラライト」五徳を開く

右周りに開いていきます。

「マイクロマックス ウルトラライト」をさらに開く

ゴトクは計3本あります。3本共に開いたらさらにゴトク(ゴトクS)を開きます。

「マイクロマックス ウルトラライト」の接続方法

ゴトクを全て開いたらあとはOD缶に接続して、OD缶を右周りに閉めます。

「マイクロマックス ウルトラライト」ガス管接続時

接続と接続したら組み立て準備完了です。

モトフさん
モトフさん
接続時はガスが漏れないようにしっかり接続しましょう

点火手順

前述した通りイグナイターがないのでチャッカマンなどで点火します。

「マイクロマックス ウルトラライト」の点火

火をバーナーヘッドに近づけて火力調整ツマミを左に回します。

「マイクロマックス ウルトラライト」の点火した後

ツマミを左に回すとバーナーに点火します。これで点火完了です。

他メーカーのOD缶との互換性について

「ギガパワーマイクロマックスウルトラライト」はスノーピーク製なので他のメーカーのOD缶が使えるのか互換性が気になるところ。

JISで統一規格になっているCB缶

結論からいいますとOD缶は各メーカー間で統一規格になっていないので互換性が「あるもの」と「ないもの」が混在しています。

「マイクロマックス ウルトラライト」スノーピーク以外のCB缶と接続

ただ、中には「ギガパワーマイクロマックスウルトラライト」と互換性があるようで使えるOD缶もあります。とはいえ基本的にはバーナーと同一メーカーのOD缶を使うのが無難というのが一般的です。

モトフさん
モトフさん
不安な場合は同じメーカーのOD缶を使いましょう

バーナーとしての性能

56gという超軽量ながら最大出力2,800kcal/hとスノーピークのバーナー類の中でも屈指の火力を誇る「ギガパワーマイクロマックスウルトラライト」。バーナーとしての火力性能も気になるところなので、その性能を測るべく実際に何分で水が沸騰するかテストしてみました。

「マイクロマックス ウルトラライト」の沸騰テスト

水の量は500ml。大盛りのカップラーメンを作る際の水の量と考えて下さい。

「マイクロマックス ウルトラライト」の火力強め

火力はほぼ最大にしています。写真からも分かる通りかなりの火力です。ただ、火力の大きさに比例して炎が噴出する音がかなり大きくうるさかったです。

「マイクロマックス ウルトラライト」沸騰テスト終了

待っていると泡がポコポコあがり沸騰してきました。時間にして約「3分半」。カップラーメンを食べる始めるのに大体6分半くらいになりますね。

風の影響について

OD缶タイプのバーナーは寒冷地にも強く、登山や寒い場所での利用に適していますが、それでも風の影響で火力が弱まります。「ギガパワーマイクロマックスウルトラライト」はどうでしょうか?

風坊になる構造

風防になる構造の「マイクロマックス ウルトラライト」

「マイクロマックス ウルトラライト」は風に強い板状のゴトクと一方からの風によって炎が消されても、他の面で燃焼を続けらようバーナーヘッドが風防の役割をする優れた構造になっています。

モトフさん
モトフさん
少しくらいの風ならば問題なく使えます

ウィンドスクリーンとの併用もおすすめ

とはいえかなりの強風な場合はさすがに火力が落ちてしまいまともにお湯すら沸かせないことがあるので、本体固定型のウインドシールドなどを活用したいところですが「マイクロマックス ウルトラライト」にはそのようなオプション設定がありません。また、スノーピークからはウィンドスクリーンなども販売されていません。

ですので、もし、強風が不安でウィンドスクリーンを使いたい場合は他社の製品と併用にする形になります。

モトフさん
モトフさん

個人的には安全性と品質も高いユニフレームのウィンドスクリーンおすすめです。

まとめ

最後にこれまで解説したポイントを改めてまとめてみました。

  • 「世界最軽量56.0g」を謳っている超軽量バーナー
  • 軽量化のためイグナイターがない
  • クッカーに収納しても余るくらいコンパクト
  • 他メーカーの代表的な軽量バーナーと比較しても最も軽い
  • OD缶は同一ブランドが無難
  • 500mlの水が約3分半で沸騰する
  • 火力よっては音がかなり大きくなるのでうるさい
  • 風に強いゴトクのため少しくらいの強風でも火力に問題はない
  • 本体固定型のウインドシールドのオプション設定はない
  • 「プリムス 115フェムトストーブ」とはわずか1g差

多少のデメリットはあるもののスノーピーク「ギガパワーマイクロマックスウルトラライト」は価格に見合う以上の素晴らしい製品ではないでしょうか。

今回紹介した「ギガパワーマイクロマックスウルトラライト」のような素晴らしいキャンプギアに出会うことで皆様のキャンプライフがさらに楽しいものになれば幸いです。

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  • この記事を書いた人
モトフサン

モトフさん

キャンプ歴10年のベテランキャンパー兼WEBエディターです。自身が経験したことを元にその商品や場所を深く知るための情報を発信しています。 プロフィール詳細はこちら

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